【音楽系Youtuber】始める前に知っておきたい!5つのポイント早わかり💡

進め!チャンネル登録者数1,000への道

こんにちは!コロナの影響により、演奏活動やレッスン、授業が思うようにできていない、、という方も多いのではないでしょうか。

パフォーマンスバンクでは、ここしばらく訪問演奏の活動を完全自粛しておりましたが、7月から様子を見つつ一部再開する予定です。再開に向け、実は自粛期間中さまざまな準備を進めてきましたが、その1つとして、YouTubeを使ったオンライン演奏の実験を行いました。

さて、ウィズコロナの時代を迎え、リモート需要が急速に高まっている今、音楽の世界ではコンサートがオンライン上で開かれたりと、演奏スタイルの変化が見られます。

こうした変化に演奏家はどう対応するべきなのか?そもそもオンラインで演奏って実際どうやるのか?といった、明日には誰もが自分事になり得る問題を検証するため、YouTubeを使った演奏動画で収益を得る試みにチャレンジしました!

とはいえ、YouTube投稿歴ゼロの筆者は右も左もわからず、とりあえずトライ&エラー!の気持ちと、チャンネル登録者数1,000を達成するという目標を持って走り出しました。

しかし、開始1か月後、そんな安易な気持ちで始めたことを後悔することに、、

 

知っトク⓪ 持つべきものは顔出しする勇気(?)

あれ、ポイントは5つじゃなかったっけ?と思った方。その前に少しだけ、YouTubeを始める心構えをお伝えしたいのです!

なぜなら、そもそもYouTubeに自分の演奏動画をアップすること自体、かなり精神的なハードルの高いことだと思いませんか?あなたが今習っている先生同じレッスン室に通う友人に演奏を聴かれて、「テンポ揺らしすぎじゃない?」とか、「フォルテで鍵盤たたきすぎ笑」とか見えないところでいろいろ批評されてしまうのは気分良くありませんよね。

そしてもう一つ気になる点が、コンクールや学内試験で演奏することのある方にとっては、演奏動画は高度な機密情報だということ。ライバルに自分の演奏スタイルを研究されてしまったら、本番で不利になる可能性も出てきますよね。

そんな”周りの目”が気になる方もいらっしゃるかと思いますが、音楽には1つの正解があるものではないので、賛否両論さまざまな批評が出てくるのは当然のこと

多くの人に聴いてもらえるのは、それだけ多くの角度から演奏を見直すチャンスだと前向きに捉えれば、演奏上達の糧にもなるはずです。

 

ところで社会人である筆者は、YouTubeをやっていることが上司に知られて仕事を増やされることにビビり、顔出しする勇気は出ませんでしたが、、

顔出し含め、リスクのとり方は自分自身とよく相談の上決めるのが良いでしょう。

 

では本題に移ります。

知っトク① 長期戦を覚悟して

YouTubeを始めて1か月、四苦八苦しながらも3本の動画を投稿しました。平日は仕事で疲れ切っていたので、休みの日に練習や撮影を詰め込むことになり、月3回は正直厳しいものでした。しかしチャンネル登録者数のデータを見ると、結果はもっと厳しかった、、

1ヶ収益を得ることを目標にユーチューバーをしてみた結果、一ヶ月3本の動画を試しにアップしてみて、チャンネル登録合計は28人!

3本くらいではこの程度でした、、ということは??

 

このペースが続くとすると・・

1000登録 = 28登録 × 約35ヶ月 かかります!

もし、あなたが超人気者で、有名人ならば話は別ですが、全く知名度ゼロの方がとりあえず始めるなら、長期戦への覚悟が必要ということがわかります。

 

ちなみに、チャンネル登録者数が1,000を超えると、広告料として収益が発生する条件を1つクリアしたことになります。

もし収益が出た場合、気になるのが著作権の使用についてですが、YouTubeは著作権を管理するJASRACと著作権使用の契約を結んでいるので、演奏動画をアップすること自体に申請の必要はありません

一方、曲をアレンジして、もしくはCDや有料配信サービスで購入した音源に自分の演奏を重ねてアップする場合は、著作権以外の権利が絡んでくるので注意が必要です。

 

知っトク② SNS、毎日何時間使っていますか?

チャンネル登録者数を増やすには、演奏動画をアップするだけではなく、地道な根回しが必要です。なぜなら、ちょっと上手く演奏できたくらいでは、観てくれる人はほぼいないから。観てくれたとしても、収益を得るまでに途方もなく時間がかかります

根回しと言っても、必要なのはSNS。特にTwitterを使っているユーチューバーが多いので、できる限り彼らとコミュニケーションを取りましょう!

ただ、SNSに費やす時間もばかになりません。筆者が1か月活動する中で、SNSの運用にかかった時間は毎日2時間程度、週換算で10時間を超えます。相手をフォローするだけではフォローバックしてくれる可能性が低いので、相手の演奏を聴いてコメントを送り、フォローしてねメッセージを忘れずに添える、という作業を地道に繰り返していった結果です。

大事なのは持久力。SNSは毎日更新するように努力して、いろんな人に観てもらう確率をできる限り上げることをおすすめします。

 

知っトク③ 限られた時間で練習~投稿まで行う裏技

冒頭でお話したとおり、休日に練習や撮影を一気に行っていた筆者は、圧倒的に時間が足りませんでした。でも投稿数を稼がないといけない、、そんな1ヶ月を苦し紛れに乗り越えて3本の投稿を達成した方法をご紹介します。

1, これまでやった曲を有効活用する

社会人の方なら仕事、学生さんなら学業に日々追われ、その上練習しなくてはいけない曲が他にもたくさんあれば、1週間なんてあっという間ですよね。YouTubeのためにこれ以上曲数を増やすのは負担が大きい、、それならば今までやった曲のストックを惜しまず活用しましょう!リハビリするだけでアップできるので、練習時間が削減できて効率的。

YouTubeを始める前に、ストックが何曲くらいあるか調べておけば、練習時間の見積もりが立てやすく安心です。

2, 練習過程をわざと見せる

曲のストックを活用したものの、今週はなかなか練習が進まなかった、、そんな時には練習中の演奏をメイキング動画風にアレンジしちゃいましょう!練習過程を暴露するのは勇気がいることですが、視聴者にとっては舞台裏をのぞける貴重な映像になります。

後から字幕でコメントをつければ”適度なゆるさ”が出てバランスが良くなりますよ。きっと、ピンチもチャンスに変わるはず★ 

3,8割の完成度でよしとする

どうせアップするなら、最高の演奏をして視聴者に楽しんでもらいたいものです。そう思うと、あれもこれも直したいところですが、、ときには見て見ぬふりをすることも大事です。なぜなら、YouTube運用のカギは投稿数にあるから。投稿数を増やして多くの人に視聴してもらうためには、完成度がいまいちな曲があっても、見切りをつけて次の曲に進むのが得策です。

撮影日を決めて何本か撮影し、その中からベストな1本を選ぶようにすると、上手く気持ちの切り替えができますよ。

 

知っトク④ スマホ1つで、できることたくさん

撮影で使った道具はスマホと三脚のみ。スマホだけでできれば良かったのですが、手元を撮影するときなどに、どうしてもカメラの角度を調整する必要があり、三脚を買うことにしました。

ちなみに、買ったのはこのくらいの小型三脚。

脚の部分が曲がるタイプは角度をつけた撮影がしやすく、手元の撮影時はピアノの端に括りつけるなどの使い方もできます!

動画撮影以外でも、これからの時代オンラインの集まりにも重宝しますよ。

1、カメラ1台で、多角度撮影

セルフで撮影するときに悩みどころなのがカメラの位置。指先が見えるように鍵盤に近い位置だと、弾いている人の姿が映らない。一方で少し離れた位置だと指先がよく見えない、、

そこで、指先が見えるように撮影した後、全身が映るようにカメラを設置し直し再度撮影。録音した音はどちらか一方を使います。1回目の録音に合わせて2回目を弾くとき、ずれが生じないよう最新の注意を払うこと以外は、いたって簡単です。ただ、時間的なコストが倍になるので、できればご家族や友人のスマホを借りて、カメラ2台で撮影するのが理想ですね!

2、重ねて完成、一人合奏

リモート合奏したいけれど、友人はみんな忙しそうで誘うのは気が引けるなあ、、という時には、1人でサクッと合奏動画を作ってみませんか。前述の方法と同様に、各パートをそれぞれ撮影し、編集で重ねれば完成です。パートが増えるとズレが生じやすいので、そこだけ注意。演奏に専念するために、編集に詳しい友達に作業をお願いしてしまうのも一つの方法です。

 

知っトク⑤ 耳コピはできた方が良い

これはもう言うまでもないかもしれませんが、耳コピができるに越したことはありません

流行の曲をいち早く演奏して、検索上位に入ること、いわゆるバズらせることができれば、効率よく視聴回数を上げられるからです。

しかし、かく言う筆者は耳コピができず、完全なる譜面派。他のユーチューバーが耳コピでどんどん曲をアップしているのを横目に見つつ譜面を探していると、つくづく耳コピって便利だな~と感じました。

とはいえ、YouTubeのために今から耳コピを鍛えるのは非効率過ぎますよね。ならば、譜面の解説動画をつくるなど、譜面ならではの面白さを生かす方法はいろいろあります。

YouTubeの世界では耳コピプレイヤーが多いことは否めませんが、耳コピができるできないに関わらず、アップする本数をいかに稼げるかがポイントです。

 

今だから、音楽で人と人がつながる場所をつくりたい

ここまでの話をまとめると、YouTubeでチャンネル登録者数を稼ぐために重要なのは大きく2点、投稿数SNSでの根回しです。SNSの運用は演奏以外の面なので、案外億劫になりがちではありますが、チャンネル登録につながる大事なポイントです!

今回は残念ながら、目標であったチャンネル登録者数1,000達成には到底及ばず、1ヶ月でギブアップすることになりましたが、YouTubeの奥深さを実感できました。つまり、YouTubeは不特定多数の中から視聴者を一から獲得しなければならないシビアな世界だと痛感し、興味本位で手を出してしまったことを後悔しました、、

そんな苦い思いもしましたが、「誰でも投稿でき、誰でも視聴できる」特徴を持つYouTubeは、演奏者と観客の接点を増やし、空間を同じくしなくても音楽の楽しさをお互いに共有することを可能にする価値があると気づき、新たな目標も生まれました。

対面を避けることで音楽が自粛されてしまうのは不幸なことです。ウィズコロナの時代だからこそ、対面でなくても音楽の楽しさを共有できる場が必要であり、YouTubeもその一つのツール。音楽が人と人をつなぐ場を、形は変わってもつくり続けたい。それを目標に、演奏家と観客をつなぐプラットホームとして、これからも生演奏の楽しさを伝えたいと思います。

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