演奏の場を求めて、老人ホームなどでのボランティア演奏に取り組んでいる音大生も多いのではないでしょうか。芸術は人の目に触れて磨かれるものなので、人前での演奏経験をたくさん積むことは非常に大切ですね。
しかしながら、ボランティア演奏に取り組む際に、いくつかのポイントをおさえておかないとトラブルに発展するケースもあります。必ず以下の点を確認してから活動に取り組むようにしましょう。
ピアノの状態や型番
ピアノを利用する演奏形態の場合には施設にあるピアノを使わせていただくことになりますが、実は一番トラブルが多いのがココです。
・何年も調律がされていないピアノで音が出なかった
・電子ピアノと聞いていたのに行ってみたら電子キーボードだった
・電子ピアノの鍵盤数が76鍵しか無かった
といったトラブルがよくあります。これを防ぐために、以下の点を確認しましょう。
✔️ピアノの種類(グランドピアノorアップライトピアノor電子ピアノ)
✔️電子ピアノの場合はメーカーと型番(型番を検索して自身でスペックを確認しましょう)
✔️電子ピアノ以外の場合は最後に調律したのがいつか(最低でも1年以内に調律されていないと演奏に支障が出る可能性が高い)
謝礼/交通費の金額
ボランティアだからといって必ずしも無償とは限りません。ボランティアに対しても交通費を支給している施設もたくさんありますので、事前に確認をしておくようにしましょう。また、お金を受け取る際に領収書やハンコを求められる場合もあります。
✔️謝礼/交通費の有無ならびに金額
✔️お金を受け取る方法(当日手渡しか後日振込か)
✔️受け取る際に必要なもの(ハンコや領収書など)
演奏時間
ご依頼をいただく際に演奏時間も一緒に聞いていることとは思いますが、司会で時間を稼ぐつもりが予想外にスムーズに進行してしまい、ご依頼の演奏時間よりもトータルの演奏時間が短くなってしまうというケースが非常に多く見られます。45分で予定していたイベントが30分で終わってしまったりすると、お客様にも大きなガッカリ感を与えることになりますので注意が必要です。司会を考慮しても、ご依頼の演奏時間の8割程度は正味演奏時間として埋められるプログラム構成が必要です(ex.45分でのご依頼の場合、正味演奏時間を35分以上は用意する)。
✔️求められている演奏時間は何分か?
✔️参考音源や練習時の録音などで正味演奏時間をチェックしたか?
✔️正味演奏時間はご依頼の演奏時間の8割程度あるか?
中間支援団体を頼るのがオススメ
いかがでしたか?意外と確認すべきことが多くて大変だと感じた人もいるかもしれません。
確かに自分たちであれもこれも確認するのは大変なので、ミュージックコンパスでは演奏者と施設との間に立って支援をしてくれる団体を頼ることをオススメしています。
ミュージックコンパスを運営しているNPO法人パフォーマンスバンクも、そんな中間支援団体の一つ。演奏者がスムーズにボランティア演奏に取り組む準備を整えてくれるので、興味のある方はぜひお問い合わせください。
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