【音楽留学生活】今から始めよう!留学準備最初の2ステップ♪

「留学に興味がある。でも実際にどんな準備をしたらいいのか分からない…。」

新しい世界に飛び込もうとしているのだから、分からなくてそれは当然!
筆者が2カ国での留学準備(フランス・ベルギー)経験を踏まえ、必要なステップをまとめてみました。

留学に向けて気がかりがある方、これから留学を考えたいと思っている方の参考になれば幸いです。

■筆者紹介
小川結子(おがわゆいこ)
神奈川県藤沢市出身。
たくさんのご縁に恵まれ、自身の好奇心旺盛かつ無鉄砲な性格も重なり、高校卒業後渡欧。
フランス・リヨンを経て現在ベルギー・ブリュッセル王立音楽院在学中。
2018年度よりヤマハ音楽振興協会奨学生。フランス語資格試験DALF C1取得。

 

ステップ1:情報収集

何をやるにもまずは情報が大事。HP、周りのみなさん、そして可能なら留学希望先で情報をとってきましょう!

留学候補の学校のホームページを見る

まずは気になる学校のHPをチェックしましょう。
「先生の母校はどんななのかな?」等きっかけはなんでもOK。
どんなカリキュラム、どんな学校生活が待っているのか。卒業時にどういった資格が手に入るのか。
もちろん入試情報、学費などの情報がHPにはつまっています。

「フランス語だから読めない?」そんなときはgoogle先生の翻訳機能に頼れば大丈夫。

(語学の壁はもあるけれど、留学に必要なのは、勇気と努力♪)

周りに留学について興味があることを話してみる

留学経験者や日本人留学生が周りになくても、相談した方が誰か繋げてくれることがたくさんあります。
まずは周りの友達や先生に話をしてみてはいかがでしょうか?

留学中は同じ日本人在住者や現地の方にお世話にならなくては乗り越えられない状況にたくさん出会います。
留学生活は「周りからの助けを受け入れることを学ぶ」、そして「周りにお手伝いをお願いすることを学ぶ」大チャンスなんです。
だからその第一歩と思って、自分の周りに留学に興味があることを話してみてください。

「周りに助けを求めることは恥ずかしいことでは全くない」です。
困ったときはお互いさま。相談してくれて嬉しいと感じる人も大勢います。

 

講習会、マスタークラスに参加してみる

世界中から集まってくるクラスメートや受験生を見て思うのは、そのほとんどの人が入試前につきたい先生のもとへレッスンを受けに来ているということです。

もし機会を得ることができるのであれば、留学したい場所に行ってみましょう!
現地に行く際の事前準備はとっても大事。友達が留学していれば、その子に久々に連絡をとるでもOK。もしくは、パフォーマンスバンクのワークショップメンバー経由で海外で勉強している、海外に挑戦する学生さんに繋いでもらいましょう

先生からすると、前もって学生のレベルをみて確認する機会ということもありますが、レッスン中の反応を見たりレッスンから入試までの伸び方を見ている方もいるようです。
留学生は先生に出会うことももちろんですが、長期滞在することで他の学生や街の雰囲気を掴む良いチャンスになります。

♪学校見学もできるかも♪

また、アポイントを事前に取れば、オープンキャンパス期間中でなくても学校見学をさせてもらえることもあるかもしれません。
※新年度が始まる9月から6月がねらい目。クリスマスやイースターなどの休暇期間に気をつけましょう。

(現地を歩いてみて、雰囲気にあうかどうか確認するのもとっても大事。)

ステップ2:大まかな流れを掴んでみる

これから必要な準備・準備順序は留学する国によって大きく変わってきます。
事前の情報収集を踏まえ行動しましょう。

流れは大きく分けて2つです。
A ・音楽学校の準備:入学試験
B ・留学する国に滞在するための準備:ビザ申請

A・入学試験

実技試験はもちろんですが、ソルフェージュ試験や面接を伴うこともあります。
入試時期は学校や国によって様々です。多くは6月下旬~7月上旬、または9月~遅いところで10月中旬にかけて行われます。
例えばフランスの国立高等音楽院のひとつである通称パリ音・パリ国立高等音楽院は2月3月に行われるので注意が必要です。

ここで書いておきたいのは、複数校受験について。
この学校で、この先生につけないのなら留学自体しないという考えなら、それも選択肢のひとつだと思います。でもそうでなければ、複数校同時に受験するのが主流です。
その場合、受験先の主科の先生には、オープンにそのことについてお話して良いし、前もってお話しましょう。このあたりの礼儀は世界共通だと思いますが、もし複数校に合格し、ある学校の入学辞退をしなくてはいけなくなった場合も先生や学校への丁寧な説明と断りの挨拶をしてください。

 

B・ビザ申請

音楽留学生活というと音楽学校での生活に目がいくのは自然なことです。
ですが、どの国にいても音楽生活の基盤となるのは、まず《その土地でどう暮らしていくか》ということ。

日本国パスポート保有者が3ヶ月以上外国に滞在する場合、ビザの申請が必要です。
※3ヶ月以下の滞在でもビザ申請が必要な国もあります

音楽留学では、主に下記ビザを申請する必要があります。

・学生ビザ
学校に合格・入学手続きをした上で発行してもらえる学校登録証が必要になります。

・受験生ビザ
学校から発行される入学試験受験手続き証明書が必要。
試験に合格すればそのままビザの延長手続きに入れるが、不合格だった場合帰国しなければいけない。

ビザ申請を現地でできる国、在日大使館でないと受け付けない国。渡航前の申請時に滞在先の住所を明確する必要がある国など様々です。各国の大使館からの最新の情報に従って準備します。

この時、チェックするポイントは3つ!
①ビザ申請からビザ取得にかかる一般的な期間
②提出書類を集めるためにかかる時間
③渡航時期

 

申請時期、提出書類によって通常よりビザ発行に時間がかかる場合があります。

また、必要書類を集めるにあたっても、書類原本と滞在国の言語での翻訳版を大使館指定の翻訳家に依頼したり、その原本と翻訳版がセットで公の文書として扱われるための証明書を申請したりと、脅すわけではないけれど、とにかく時間(そして何よりエネルギー)が必要です。

 

「留学準備の過程、輪郭が少し見えてきたでしょうか?」

この記事では語学や実技の準備には触れず、手続きに関する留学ステップをまとめてみました。
留学開始直前になって出発できない!なんてことにならないために、着実に準備を進めてください。
複雑そうに見えるけれど、留学生活を始めるためには必要な準備です。

次回は晴れて留学生活を開始させた音楽留学生がどんな生活を送っているのかについてお送りします!

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